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未来予想図「遠隔操作」

先日の朝日新聞の記事で「慶応大学医学部と東京医療センターは高速回線を使い、内視鏡の遠隔操作による胆嚢摘出手術に成功」とか書いてあった。

そのうち家庭でも「有名店シェフの遠隔操作で本格中華を」とか「銀座、吉兆の板長によるふぐ懐石」(アブナソウ)とか、いずれ可能かもしれない。

そしてまた、「カリスマ美容師によるブロードバンドカッティング」なんてこともできないことはない。

福岡あたりの駅ビルの中に美容室「EN-KAKU」なんて出店して♪

だけど現実は.......


この美容と言う仕事はきわめて労働集約的手作業だからなかなか機械化できない。
20年近く前イタリア製ワインディングマシーン(パーマを巻く機械)が18万円ぐらいで発売されたが全然売れなかったらしい。
比較的不器用なイタリア人の発想で、手先の器用な日本人には機械を使うより手で巻く方がはるかにはやいそうだ。


唯一、機械化されいずれ一般的になると思われるのはシャンプーマシン(食器洗浄機みたいな仕組み)だろう。
今ではだいぶ普及してきた。
まだまだ手によるシャンプーにはかなわないけど、これにはメリットがある。
地肌、毛髪を傷つけない、水の節約、人件費の節約、なによりも美容師に一番の病気、腰痛、手あれからの解放だ。

せっかく夢もってこの仕事を選んだのにこのために挫折した人をいっぱい見てきたからだ。

発売当初は200万円ぐらいしたけど、これがもっと改良され工事費込みで80〜90万円ぐらいになったら今のハンドシャンプーとのシェアーが逆転すると思う。

美容の技術はカットだけでもつまんで・切って・縫うのとは違い多岐にわたっている。

ブラントカット、チョプカット、スライドカット、ストロークカット、セニングカット、テーパリング、コンケーブカット、コンベックスカット、カリアゲ、ハズシ、ブリリアントニューヨークカット(なんだそれ)

などなど多数ある

たしかに10年以上前なら高速回線の設備だけでも何億円もかかった。
現在は工事費込みの8000円ぐらいで可能だが、カッティングマシーンを作るとなると何十億円かかるかわからない。
ましてやカットとなるとまず触ってみないと分からないので、カリスマが感じるマシーンとなると何百億円となるだろう。


国家予算級だ。


「はい、○○カリスマカット525万円です。」


これならヘリコプターチャーターして東京からカリスマを自宅に来てもらった方が安くつく。

ヨカッタ。

美容という仕事当分は無くなりそうにない。

お客さまで元慶応医大の先生が言ってた。

オカムラ「やっぱ手術してもらうなら教授とかのほうがいいですかね?」

先生「いや、二番手、三番手の方がいいですよ。教授は(現場から離れているので)むしろキケン!」

どこかのユーメイ美容室みたいだ。

woopでは私が一番手ということはむしろ


キケン


そんなことないですよ、皆さん。
私は現場主義です。
安心して任せなさい。

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