ぶつぶつ独り言

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ぶつぶつ独り言/第30回 カツ丼の味

私は赤ん坊の時から記憶があります 言葉をしゃべれなかったのに理解できました この話をするとみんなウソだと言われます

でも確かに記憶が鮮明に残ってるのだからしょうがありません

ある日曜の昼下がり私は座布団の上に載せられます 窓から西日が差し込みます

「ともちゃん、これ自分で持って飲みなさい」

私は哺乳瓶を自分で持って番茶のようなものを飲みます 自営業をやってる
お袋は忙しそうに台所で洗い物をしています 洗濯機が回ってます

私はお茶を一通り飲み終えると、哺乳瓶をはずしお袋に目配せします

お袋はそんな私に気付き「ともちゃん偉かったね」と言って私を抱きかかえてくれました  他にもいっぱい覚えてます

私と弟はもっぱらおじいちゃんが子守してくれました おじいちゃんは
私が二才の時他界しました 

ある薄曇りの日におじいちゃんはいつもの公園へ私と弟をベビーカー
(当時は乳母車)にのせて連れて行ってくれました しかしこの日の
おじいちゃんはいつもの得意の鼻歌はなく,そのままベンチに座ると寝込んで
しまいました 

ものの10分ぐらいするとおじいちゃんはふらっと立ち上がり、そのまま私達を残したままどこかに消えてしました 私は途方に暮れましたが、気を取り直してまた弟と乳母車のなかではしゃいで遊んでいました それから少し記憶が飛びますが、人垣ができ私たちは交番に連れて行かれました

お巡りさんは無邪気にはしゃぐ私達をみて「ボク、お腹すいてないか」といってカツ丼を頼んでくれました  私は一生懸命カツ丼をほうばり、残りを弟にわけました おいしかったあのカツ丼の味 少し甘辛いような味でした

後日ぼけたおじいちゃんはあの世に逝きました

私、記憶も良いけど都合悪い事はすぐ忘れます 自分でも感心するほどよく出来た頭です いつまでも覚えていたら余りにも恥じ多い人生なのでとっくに自殺してるでしょう 先月、売り上げ悪かった事も家賃払い終われば過去のこと 明日は明日の日銭が入る

神様は人間に都合良く「忘却」という能力を与えてくれました

私はお客さまに「岡村さんは何でも知ってるのね」とよく言われます
そんなことないのです 知識の量は並だと思います 私、お客さまとの会話は全て自分の知ってるジャンルに強引に引きずり込んでしまうのです

たとえ最初はお客さまとお天気の話からしても最終的には私の知ってることになってしまうのです 最終的には一方的に私がしゃべってる時があります
ちょうど「ざわざわ掲示板」のようにお客さまとの会話してます

でもご安心下さい 最初は念入りにヘアースタイルのカウンセリングしますから また私との話が嫌いな方はちゃんと察して私は貝のようになりますから

私は興味ない事はほとんど覚えようとしません 知識が偏ってるのです
いまだにケミストリーが誰でどんな曲を歌ってるのか知りません
バカにされても恥ずかしくないです ちっとも

そんな事知らなくても立派な(?)大人になれますから


でも皆さんこれ知ってますか? 日本で一番長い駅名は何でしょう?


ルイス・C・ティファニー庭園美術館前駅


島根県の一畑電鉄です 誤解しないで下さい 私は鉄道オタクではありません ましてや昆虫オタク、馬オタク、童貞オタク、地図オタクではないぞ~
強いて言えば 「愛と夢のオタク」です(恥

バーチャルオタクどもめ  べ~~~~~